アーユルヴェーダとは、サンスクリット語の「アーユス(Ayus|生命・長寿)」と「ヴェーダ(Veda|知識、学問、真理)」が合わさった言葉で、古代インドより発祥した世界最古の伝統療法です。
その手法にはハーブ療法、栄養学、マッサージ、ライフスタイルの指導など様々なものがあり、心や身体に影響を与える不調に効果的な改善を促します。
自分の内なる声に耳をかたむけ、アーマ(未消化物)やストレスを排出し、肉体・心のバランスを調和させることを大切にしているアーユルヴェーダ。
病気になる原因の、根本的な改善を促進するだけではなく、身体が本来持っている「自己治癒力」を高め、より健康的にエイジングケアを目指した予防医学なのです。
ひとりひとりの心身を見極めるアーユルヴェーダは、信頼度の高い代替医療としてWHO(世界保健機関)にも認定され、世界各国で推奨されています。
ナチュラルハーブスのアーユルヴェーダはマルマ(ツボ・急所)療法です。
マルマとは、アーユルヴェーダ特有のエネルギー・ポイントと呼ばれ、東洋医学でいうツボに似ています。
マルマは身体の表面に約107個存在し、マルマの部分を適度に刺激することで、プラーナ(生命エネルギー)が活性化し、
健康を促進することができるとアーユルヴェーダでは考えられています。
このマルマを効果的にトリートメントすることで、消化力を高め、心を広く大きく持つことが出来ると言われています。
免疫力を高めつつ、溜まっていた老廃物やアーマ(未消化物)の排出を効果的に促すことができるため、
心身のバランスをとるのに用いられてきた歴史があります。
ナチュラルハーブスでは、このマルマ療法を、施術の基本理念に練りこんでいます。
身体の内側にアーユルオイルの栄養を届け、エネルギーと自己治癒力をチャージしてくれるマルマデトックスをぜひご体感ください。
アーユルヴェーダでは、すべてのものは自然の5つのエネルギーからできていると考えられています。このエネルギーは「5元素」と呼ばれ、風、火、水、地、空から構成されています。
人間は常に、自然と相互作用しています。たとえば、雨の日は「水」のエネルギーが強くなり、炎天下の晴れた日には「火」のエネルギーが強くなる。
どこで暮らしていても、この自然界のエネルギーの影響を受けているということです。
この5元素と私たちとの関係が良好で健全である限り、私たちは最良の健康状態でいられると考えられています。
逆に5元素と人間の調和バランスが崩れると病気や不調が生じやすくなるとも言われています。
アーユルヴェーダでは5元素エネルギーの組み合わせを大きく3つの原理に分けています。
この3つを「ドーシャ(体質)」と呼んでいます。
ドーシャには、風の性質『ヴァータ』火の性質『ピッタ』水の性質『カパ』があります。
これらは3つともすべて、私たちの身体にもともと備わっている性質ですが、そのバランスはひとりひとり異なり、それが個性につながっています。
アーユルヴェーダの理論では、この『ヴァータ』『ピッタ』『カパ』のドーシャバランスを取ることによって、愛や優しさ、知る力や直観力を高めることが出来ると言われています。
心や体調の変化もこの3つの原理の増減で考え、適切に受け入れることにより、豊かで健康に生きる方法を教えてくれます。
ドーシャの変化に合わせて暮らすことを説くアーユルヴェーダ。
あなた自身の体質を知って、健康増進に役立てましょう。
ヴァータは、風・運動のエネルギーであり、身体を構成する五大元素では「空元素」と「風元素」からなり、 軽・冷・乾・粗・動といった性質を持ちます。
身体においては、肉体の運動や感覚の刺激・神経の伝達、心臓の拍動、細胞質や細胞膜内の全ての動き、 呼吸、筋肉や組織の働きを制御しています。
ヴァータ体質の人は、これらのヴァータの特徴や性質が心身に強く現れます。
ヴァータ体質の人の性格には、好奇心が強く機敏で活発、新しいことや変化にとんだ創造的な性格である反面、 一方で気まぐれで飽きっぽいというような側面がみられます。
また、身体的な特長としては、痩せ型で肩幅が狭く、腰も細い方が多いようです。
ヴァータの不規則・変動の性質から、極端に背が高い・低い等、体型がアンバランスになるケースもあるようです。
体つき | やせ型、乾燥肌、髪の毛は乾燥していてごわつきやすい、血管が浮き出ていて骨ばっている |
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動作 | 動作が速い、おしゃべりでどんな話題もよく話す、視線がキョロキョロとしてまばたきが多い、ハスキーボイス |
体質 | 便秘ぎみ、寝つきが悪く眠りが浅い、食事が不規則になりがち |
性格 | 新しいことが好きで、物事をはじめる決断が早い、すぐ吸収するが、飽きてすぐ忘れてしまう、集中力が散漫になりやすい誰にでも話しかけてすぐ友達になれる、気分が変わりやすい、環境の変化の影響や、他人の行動の影響を受けやすい |
好み | 温かい飲食物、特に甘味、塩味、酸味、適度な油分を好む。冷たい飲食物や乾燥しているものや場所は苦手。 自由に発想、思考し、創造することが好き。 思いたったら後先考えず、すぐに行動に移したがる面があります。 |
ピッタは、火・変換のエネルギーであり、身体を構成する五大元素では「火元素」と「水元素」からなり、 熱・鋭・流・変・液といった性質を持ちます。
身体においては、代謝・消化・吸収、熱を司り、免疫力やホルモン、神経系統や消化吸収における体内システムの化学変化もピッタの属性となります。
ピッタ体質の人は、ピッタの特徴や性質から、熱性と鋭性、そして知性が強く現れます。
ピッタ体質の人の性格は、情熱的でチャレンジ精神が強く、好奇心も旺盛です。
一方で、完璧主義者になりがちで、怒りっぽく、見栄っ張りなところもあります。
また、身体的には中肉中背で標準的な体型をしており、肌の色つやも良い方が多いようです。
ピッタの性質から、体温が高く、寒さには強いが暑さには弱く、汗をかきやすい体質です。
体つき | 中肉中背、汗をかきやすい、肌は薄く、赤みがかっている、ホクロやソバカスが多い、目が充血しやすく、目が鋭い、若はげ、若白髪になりやすい |
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動作 | 話し方が攻撃的、自己主張が強い |
体質 | 軟便傾向、食欲旺盛で空腹時にはイラだちやすい、喉がよく渇く |
性格 | 頭が良いと人からよくいわれる、分析的な思考、努力を惜しまないタイプ、リーダーシップをとることを好む、集中力が強く、邪魔されると嫌がる、完全主義者 |
好み | 暑さが苦手で、冷たい物が好き、着飾ることが好き、他人の失敗を批判しがち |
カパは、水・結合エネルギーであり、身体を構成する五大元素では「水元素」と「地元素」からなり、 重・冷・遅・油・緩といった性質を持ちます。
身体においては、肉体の構造や体力の維持、同化作用といった働きを司っています。
カパは身体における骨格・構造と同化システムにおいて、必要な潤滑油の働きを行うのと同時に、体細胞の繋がり維持する働きも行っています。
カパ体質の人は、物静かで落ち着いていて、忍耐強い性格で、慈愛に満ちて献身的でもあります。
一方で、おおざっぱ・鈍感、物事への執着心が強いといった面もあります。
身体的には、一般に体格がよく、体力・持久力にも優れていおり、重労働にも耐えられます。
太りやすい体質でもあり、運動不足から肥満になりがちです。
体つき | がっちりとした体つき、皮下脂肪が多く、胸や腰の幅が広い、髪の毛は太くて多い、肌は色白でしっとりしている、太りやすい、長くて深い睡眠 |
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動作 | 動作がゆっくりしている、話し方もゆっくりで口数も少なめ |
体質 | 太りやすい、食べなくても平気でいられる、顔や体がむくみやすい |
性格 | 物事を始めるのをためらうが、一度始めると最後までやり通す、集中力がある、自分からはあまり話しかけない、精神的に安定している、一度覚えると忘れない |
好み | 人をなかなか嫌いにならないが一度嫌いになると根に持ちやすい、寒さは得意だが温かい環境が好き、人にあれこれ言われるのは嫌い |